夏休み計画
少し早めの夏休みを過ごしに剱岳へ。
立ち寄った剱沢小屋では「休みも剱岳って、立山Gはヘンなヤツばっかやなぁ!」と、お褒めのお言葉を頂きアイゼンはいてえっちらおっちら。
一応、ヘンなヤツは私達だけです。
5日間のろくでもない日々を過ごそうとやってきたので荷物が重い。。
初日は入山、翌日からの1本目は剱尾根を行くことに。
クライミング中は軽量重視で写真画質も軽めです。
長次郎谷右俣は八ッ峰Ⅵ峰下から雪を踏まずに池ノ谷乗越まで行けます。
邪悪な谷を下ります。
陽が出てからがおすすめです。
お馴染みM田パイセン。
いつもありがとうございます!
更なる邪悪な谷を下ってきました。
綺麗に見えますが割れ目も多く雪の厚さが随所で変わり、側壁からの落石にも気を遣う必要があり、
ラッペルありロシアンルーレットな雪渓くぐりあり、
予測と選択がとてもシビアです。
なにかあっても自己で責任はとれませんのでそのつもりで。
深ーい谷です。
側壁からの落石は転がってくるのではなく、落ちてきます。
なんで人は山に登るのでしょう?
M田Pはブッシュを使うのが上手です。
動物的なものを感じます。
「おせーよ。」
全身松脂だらけでフリクション増大。
やっと岩が。
ハイマツから解放!
全体的に脆く、気が抜けない。でも剱岳のルートではこれがスタンダード。
なんで人は山に登るのでしょう?
ワイルドなラインにロープの流れをコントロールできなかったりで、
時間がかかってしまいましたが何とか長次郎ノ頭まで抜けました。
岩場が終わっても脆いことは変わらず終始神経を使いながらのクライミングです。
八ッ峰に虹!
がしかし、翌日は雨。もろくも夏休み計画は崩れました。
翌日以降も八ッ峰東面などプランはあったのですが「雨でも登ればいいじゃないですか!」とはならないお気楽安全コンビなものでして。
剱沢登り返すのもダルいので長次郎谷左俣から山頂経由で帰路についたのでした。
長次郎谷左俣も割れている部分の段差は低く、この先も登るのに都合よく溶けていってくれそうです。(8/19現在)
ですが、入山前には必ず剱沢派出所で確認してくださいね。
こうした僕たちのまったくの趣味の山行と、ガイド山行とは実は全く別物で、共通点といえば”山は楽しい!”ということですが、なにか活かせるように感度良く行っていきたいものです。