BLOG/ブログ

時には力をあわせて

7月はじめ、剱岳にて所属する立山ガイド協会の研修会に参加しました。

普段は気ままな独り親方な私達ですが、ときにはわらわらと集まって同じことをみつめてみるのも良い事楽しい事です。

 

ひとーりーだけどぉーひとーりぃじゃなぁーい♪

 

ってことで初日は八ツ峰上半。

1・2峰間ルンゼ出合は割れはじめ、上部も遠景でみるとボロい模様。

平蔵谷、長次郎谷は左右ともきれいな状態。熊の岩左の喉は細くなっているので要注意。(7月2日現在)

 

はじめは輪の中にいたんです。

身体は嫌がっているのに、大人数でいくとどうしてもちぎりたくなってしまうお年頃。

U田教官には後ほど厳重注意を受けました。笑

5・6のコル。

からゴミを撤去したりルートの状況を確認しながら頭を越えて池ノ谷乗越へ。

ここで八ツ峰上半縦走をされる方へ重要なお知らせを。

剱岳・八ツ峰の頭~池ノ谷乗越への下降路について

頭にある池ノ谷ガリー方向への下降支点については残置スリングを撤去いたしました。

懸垂下降・クライムダウン含めて、ガリー方向への下降は落石を発生させやすい状況にありますので、出来るだけ控えるようにお願いいたします。

頭から池ノ谷乗越方向に5mほどクライムダウンすると残置スリングがあります(頭から目視可能)ので、これを利用して20mほど懸垂するとチョックストンがあります。

ここにも残置スリングがあり、さらに25mの懸垂で乗越に下降ができます。

残置スリングについては、古いものは撤去し新しいものを設置し更新していただけるとよろしいかと思います。

池ノ谷ガリーを歩く登山者の安全確保のために、御協力をお願いいたします。

立山ガイド協会・有志一同

北方稜線のトラバース手前。不安定なブロックが残っています。

長次郎谷上部。

を下りて上り返してこの日は終了。

大人なので、剱沢ダッシュ合戦はしませんでした。笑

 

2日目、源次郎尾根の掃除をしながら和やかに登りました。

繁雑なことが多いⅡ峰懸垂点が美しくてびっくり!

新しい残置をされる場合は正しい設置はもちろん、古いものを撤去していただくのがスマートかと思います。

 

写真はいきなりぶっ飛んでますが、山頂にて。

台湾からいらした登山客の方に「コンニチハ~!シャシンヲトッテイタダケマスカ~!?」と上手な日本語で撮影をお願いする。

「なかなかこのメンツで山で写真とらないでしょ~」

 

賽銭泥棒!

ではなく、傷んだ賽銭箱の応急手当をしています。

良い事をしていてもガラが悪いと損です。

 

3日目はご存知別山尾根の浮石など見回り処置をして、

レーダー上で真っ赤な雲を華麗にかわし早めの帰還。

夕方には我らが本GOガイドも合流しみんなで夜更かし。

最終日は別山にて。

下山なので荷物をすべて持ってのガイドトレーニング。

教官の目も光る!

「もっと、もっとくださ〜い!」

 

昨年入会したO嶋ガイド。

お客様役にH郷ガイドを指名!こんなお客様はいやだ!

冗談です。笑 ん?

 

帰りがけ、振り返ると剱の小屋の方々がちょっと気を遣う剱沢と一服剱手前の雪渓をチェーンソーで切っていただいてました。

 

で、やられました。

今回は~、このくらいにしといてやるか~。

おー、こわー。

 

ってな感じで。

真面目に楽しい5日間は終わってしまったのです。

 

通常、私たちガイドはチーム仕事ではないのですが同業者どうし、先輩後輩どうし、仲間どうし!お客様を山へ安全にご案内するという共通の義務を持つうえで共通の意識を持つことは大切だと改めて感じました。

 

若輩者ですが精進して参りますので何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

業務連絡

研修会参加の皆様、研修会をサポートしてくださった皆様

この度は誠にありがとうございました。

U田教官の写真をたくさん使わせていただきました。